静岡の観光をしたあとはうなぎの蒲焼を

うなぎの蒲焼

うなぎの一番おいしい食べ方は蒲焼ですね。

うなぎの蒲焼には、うなぎを背開きにして2つに切って白焼きにした後、蒸してから再びタレをつけながら焼き上げる淡白で柔らかな味わいの 関東風と、うなぎを腹開きにして白焼きにしたものを蒸さずにタレを付けて、一気に焼き上げる関西風の2つの焼き方があります。 浜松市は東京と大阪の中心に位置するので、関東風と関西風両方のうなぎの蒲焼を食べることができます。 関東風のうなぎを提供するお店の方が多く両方とも提供するお店もあります。 なぜ「蒲焼」というかについては諸説ありますが、頭から尻尾に串を刺して塩焼きにしていた様子が植物の蒲(がま)の穂に似ていることから 「蒲(がま)焼き」と呼ばれたというものがもっとも有名です。 ほかにも焼けた皮の色が樹木の樺の幹に似ているという説、江戸時代の戯作者として有名な山東京伝が主張する、 焼く匂いが素早く行き渡るから香疾焼(かばやき)という説などがあります。 室町時代までのうなぎは塩で食べたり、酢みそ、辛子酢で食べられていたようですが、室町時代末期にはぶつ切りしたうなぎに醤油や酒、 山椒味噌などで味付けした「宇治丸」と呼ばれる蒲焼料理が登場しました。この料理は近江の宇治川のうなぎが大変おいしかった事が由来と言われています。 現在のような蒲焼の形になったのは18世紀、天保年間に千葉県銚子にある現在のヒゲタ醤油の五代目当主田中玄蕃が、濃い口醤油を作り出したことによります。 それまでの醤油は主に関西から入って来ていたのですが、濃い口醤油が関東の人の舌に合い今のような蒲焼が大流行したのです。 この時期に確立されたうなぎの蒲焼きと言う料理法は、現在までほとんど変わらずに続いています。